かなわない人

何度見直しても「かなわない」と思う・・・

「古畑任三郎」

そのすべてのドラマを見て、何度も見直して、そして何度も圧倒される。

学生の頃に始まったテレビドラマであるが、当時感じていた「おもしろさ」は年を重ねるにつれて変化していった。

学生の頃、友人が「古畑任三郎を見ていると、犯人がかわいそうになってくるよねー」と言っていた。

激しく同感。

犯人=悪い人 なのに、なぜが犯人に感情移入してしまう。追いつめてくる古畑の方が悪い人に思えるときだってあった。ただ、最後には犯人が1mmの疑念や不信感を持たず、素直に、そして肩の荷をおろして安心したように見える。

相手が納得するだけの材料を集めるには、時間や労力だけでなく、その人の考えや気持ちをわかろうとする努力だって必要だ。それが犯人に伝わった瞬間なんだと思う。

「このひとにはかなわない」

そう思うと、人は素直に従うものなんだ。

という結論に至った。(個人的見解です)

そもそも私は、自分が尊敬もしていない人から「えらそう」にされるのが嫌いだ。「えらそう」な人には従いたくない。みんなそうだと思う。

私が尊敬している人は、いつだって愚直に自分のやるべきことを全うしている人だ。

古畑任三郎は、まさにそんな人だった。

そして、私が目指しているのもそんな人。

古畑任三郎を演じていらっしゃった田村正和さんがお亡くなりになり、もう二度と新しいドラマは見ることができない。

ということで、いてもたってもいられず、「古畑任三郎」の全話が入ったブルーレイボックスをぽちっと購入。

すべてのドラマを何度も見た私にとっては、犯人もトリックも全部知っている。それでも、見るたびにやっぱり新しい発見があり、「かなわない」と何度も思わせてくれる。

全話見終わるには何か月かかるんだろう・・・

でも、見るたびに私も初心に帰ることができる気がする。

忙しくなりそうだ!!


ブログ

前の記事

雨雲レーダーとの闘い
ブログ

次の記事

成長期の大人たち