成長期の大人たち
教員になったばかりの頃、ある先生に言われた。
「この10年で勉強を頑張れなければ、ずっと成長できないよ。教員人生の最初の10年間はしっかり勉強した方がいい。」
そして、先輩の先生方との行きたくもない飲み会へのお誘いを断った時に、こんなことを言った先生もいた。
「教員になって少なくとも10年間は、飲み会を断ったらダメだよ。」
・・・そうなの?
そのころ大学を卒業したばかりだった頃の私も、20年以上教員を続けた今の私も、やっぱり素直に共感できない言葉だ。
最初の10年間には、確かにたくさんのことを学んだ。
というか、教員としてはこうあるべきだ・・・的なことを周囲の先輩方から指導されることが多かったように思う。もちろん感謝はしています。
でも、「成長」という点では疑問。
どちらかというと、私自身の「成長期」は今だと思う。5年前くらいから今現在。
ランニングを始めた。大会にもチャレンジした。
情報の勉強を始めた。国家試験も受験を続けている。
情報の教員免許を取得した。
新たな仕事を始めた など。
周囲のアドバイスは少しあったけど、自分で選択して、自分からやりたいと思って始めたことばかりだ。
先日、パソコンを仕事で使えるようになりたいというお客様を紹介していただき、出張サポートをしてきた。Macを初めて購入したものの、設定から全く分からないという女性の方が2人。
本当に初心者で、初期設定であっという間に初回の3時間が過ぎた。お互いにへとへとだった。でもそれ以上に私は、すがすがしい気持ちでいっぱいになった。
「こんなことができるようになりたい」
「将来的にはこんなことをしたい」
という言葉が、そのおふたりからは次々と出てくる。
そして、その気持ちに応えたいと思う私。
私のやりたかった仕事だぁと実感した。
「こうなりたい」とか「やってみよう」という気持ちを持ち続けている人は、年齢を問わず「成長期」だ。同じ気持ちの大人に出会えたことに嬉しくなった。
そういえば、私の周りには「成長期の大人たち」が多いなぁと再確認。逆に言えば、そういう人たちの魅力に私が惹かれて、自然と縁が続いているのだろう。
今回も、新たなご縁に感謝です。