カレー大臣がくる日

ある水曜日。

「今週の金曜日にカレー大臣が泊まりにくるって。よろしくーー!」

だんなからのLINEを受け、私はカレー大臣を迎えるべく行動を開始した。

カレー大臣とは、とにかくカレーが大好きなだんなの地元の同級生だ。

カレーは多くの飲食店で食べられるし、レトルトもたくさん販売されている。カレーを食べるのには困らないはずだ。

ただ、彼が言うには「家庭のカレーが食べたいんだ!」

で、我が家に遊びに来た時にカレーを食べてもらったら、なんだかとても気に入ってもらったようで、定期的に泊りがけでカレーを食べにいらっしゃる。

カレー大臣が来る日は、朝から10皿分のカレーを作り始める。

夫婦2人暮らしの我が家には、10皿分を作るための鍋がない。だから鍋を2つ使う。玉ねぎもジャガイモもあわせて10kgくらいを使うので、前日までに買い出しに行っておかねばならない。

朝からコーヒーを焙煎している横で大量の野菜の仕込みをしていると、喫茶店のマスターになった気分だ。

そして、10皿分のカレーを煮込み、お昼までには完成させる。

カレー大臣が来るのは夜だが、それまではカレーを寝かせておく。

そして、忘れてはならない。
ごはんを5.5合炊いて、それを冷やしておかねばならないのだ。

「カレーには冷や飯だっ!」というのが、カレー大臣のポリシーだ。

その言葉に、いたく共感しただんなもカレーの時には冷や飯を要求するようになった。

そして、夜。カレー大臣がいらっしゃった。

「まきカレーのにおいがする」

とキッチンに来て、冷や飯とカレーの出来具合をチェック。

「ご苦労であった」の意味を表す
ちょっと高価なスコッチウィスキーを私にくださるのであった。

10皿分も作ったのに、次の日の朝にはほぼほぼなくなっている。

今回も、朝起きてみると、1皿分のカレーしか残っていなかった。

最後の1皿分は、カレードリアにして私がおいしくいただきました。

そして、カレー大臣とだんなはラーメンを食べに福岡へ旅立ったのであった。

10皿分の消費の比率は、
カレー大臣5、だんな3、私2 というところだ。

大人になったからこそ、好きなものだけを好きなだけ食べられる。

その幸せをかみしめる日なのかもしれない。

大人なんだから、自由じゃないとね。

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