もがき納めしました
5年前から受け始めてきた国家試験も、今回をもって最後とすることにした。といっても、2年前くらいから決めていたことだが。
もともと、生徒に授業するために勉強し始めた。
どうせ勉強するなら、生徒と同じ試験を実際に経験してみないと・・・
という理由が第一だったが、
合格するたびに一つ上の試験を受験しようという思いになり、
笑ってしまうくらいわからない用語たちに振り回される受験勉強。
これが本当に今後に役に立つのか?
意地になって受験してるんじゃないか?
というお言葉を周囲からいただくこともある。
わかってないなぁ。
私の考えはそれとはちょっと違う。
受験を申し込むことで、勉強の期限を決めることが目的だ。
期限を決めることで、集中して勉強しようという気になる。
だから、2年前に今回で最後にすることを決めた。
今回が最後だったので
受験が終わった瞬間に、試験問題や勉強用のノートも全部ゴミ箱に捨てた。
私が欲しいと思うのは、資格とか勉強して得た知識ではなくて、
・・・あっ、資格はあった方がいいけど
独学で勉強したこと
自分自身が受験を体験すること
だって、経験してない人の言う事なんか信用できないでしょ。
教員をやっていると、テストを作ることばかりで、自分がテストを受ける側になることがなかった。
同じく5年前に、大学の通信課程で単位を取得しなければならず、福岡まで大学のテストを受けに行くことがあった。
十数科目あったと思うが、試験日までに課題を完成させ、当日のテストの時に提出する。もちろんテスト勉強もしなければならない。
仕事との両立は、結構大変だった。
でも、この経験のおかげで、生徒の気持ちに近づけたように思えた。
そして、テストを受けているときに、私が一番強く感じたことがある。
語群のありがたさ!!
語群とは・・・つまり、答えを選択肢から選んで記号で答える形式の問題のこと。
この問題にどれだけ救われたことが。
もともと意地悪な教員だった私のテストは、ほぼ語群のない記述式の問題ばかりだったが、
自分がテストを受ける側になったこの時を境に、
必ず語群を準備した問題を出するようにした。
生徒たちは拍手喝采だった。
やっぱり、経験してみないとわからないことばかりだ。
そして、受験を通して得たことはまだある。
独学の楽しさ
試験の時の緊張感
わからない問題に立ち向かうことのワクワク感
大人になるとなかなか味わえないことばかりだ。
まぁ、これで合格していたら本当に喜ばしいのだが。
じゃなかったら
ただの負け惜しみ・・・ですよね。