「ごめんなさい」が言えない大人
先日、映画館に行った時の話。
数日前からだんなが席を予約していたため、始まる直前に入館した。
予約した席に座ろうとしたところ
年配のご婦人が私たちの席を荷物とともに占領していた。
だんなが
「そこ私たちの席なんですけど、お間違えではないですか?」と声をかけたところ、帰ってきた言葉が・・・
「どこでも座っていいんだろうから、空いたところに座れば」 でした。
ご婦人の席を確認させてもらおうと思っても、自分のチケットさえ出さず、席さえ確認させてくれない。
そこ、一番後ろで真ん中だから、映画を見る特等席だと思って予約したのに・・・
これ以上その方と関わりたくなかったので、空いているほかの席で見ましたけどね。
なぜ一言、「ごめんなさい」と言えないんだろう。
でも、そんな人って多い。
しかも、いい歳をした大人に・・・だ。
教員時代、「人権同和教育」の授業でグループでの話し合いを発表させていた時に、あるグループの意見で、
「「バスや電車で年上の人に席を譲るのが当たり前だ」とか「大人の言うことには黙って従うのが当たり前だ」みたいなことを言われるけど、あれって人権侵害ではないんですか?」
人権侵害は言い過ぎかもしれないけど・・・
激しく同感っ!!
私もそう思う!!!。そして、大人の一人としてとても恥ずかしく思った。
先生と生徒の関係もそうだなぁと考えることもあった。
先生が言うことは絶対!だから生徒に謝る必要はない!!・・・なんだろうか?
私の場合は「生徒が言う事を聞かないのが当たり前」と思って接するようにしてきた。
それは、生徒指導で大変な学校を経験してからのこと。そうすることで、自分を楽にしたかったのかもしれない。
だから、生徒が言うことを聞いてくれた時や思っていた以上のことをしてくれた時はとてもうれしかった。
そして、素直に「ごめんないさい」と言ってくれる生徒がほとんどだった。
だから、私も素直に謝ることができたんだと思う。
まぁ、でも生徒にイライラすることも多かったので、教え子の皆さん、その節はご迷惑をおかけしました。
でも、これを読んでいる学生の皆さん!!!
一つアドバイス。
学校という社会の中では、先生の言うことを素直に聞いた方が近道だと思う。
先生との相性の良し悪しもあるだろうけど、先生との関係を悪化させて良いことなんて一つもない。それ以外の大事なことにパワーを使った方が利口だと思う。
そして、信頼できる先生や大人を見極めて、その人の言うことはしっかり聞いてほしい。
その見極め方が、素直に謝ることのできる大人であるかどうかだと思う。
年齢や経験に関係なく、「ごめんなさい」と言える人を私は信頼することにしているので・・・
私もそういう大人でありたい。